- 沖縄大好きでいつかは移住したい。
- 仕事を辞めて沖縄で就職したい。
- 沖縄で生活できるか不安・・・。
こんな悩みに答えます。
沖縄が大好きで、年に何回も観光で訪れている方。
こんなに好きだったら、沖縄に移住したほうがいいかも…
と考えたこと、ありませんか。
沖縄移住は、気合と根性でなんとかなっちゃいます。
ですがそれだけではすぐ行き詰まります。
この記事では、移住して14年の元沖縄旅行ヘビーリピーターが、
自身の経験をもとに沖縄移住の心構えと対策をまとめています。参考にしていただければうれしいです。
沖縄移住に役立つ3つの対策
- 資格や専門知識を持っておく
- ギブ&ギブの精神で接する
- 「逃げ道」を常につくっておく
(沖縄移住の手続きなどについては、他の移住者さんが書いた優れたサイトがたくさんありますので、ぜひそちらを参考にしてください。)
40代男性、観光畑の元公務員、元国内最大手旅行会社勤務。静かな環境が好き。沖縄に移住して14年が経ちました。
以前は年に数回観光で来沖していた筆者(@main_okiichi)が、しずかで落ち着いた沖縄の魅力をご案内します。
それでは、ゆっくり解説していきますね。
まずはここから沖縄移住の心構え
- 「慎重・控えめなタイプ」はとくに準備に時間をかけるべき
移住をはじめる年代にもよりますが、ほとんどの人は準備に時間をかけたほうが良いです。
その理由は、生活のペースをつかむのにかなりの時間とパワーが必要だから。
一部のパワフルな人をのぞき、沖縄の新生活には相当な体力を、他のタスクと同時並行で割く必要があります。
沖縄ならではの特殊事情は、いま思いつくだけでもこれくらいあります。
- 暑い
- 引っ越し代が高い
- 移送費が高い
- 物価もそれほど安くない
- 賃金が低い
- 就職先が少ない
- 公共交通が少ない
- 電車がない
- バスが遅れる
- 坂が多い
- Amazon が遅い
どうですか。これでも移住しますか。
・・・したいですよね。
ではまずは移住の心構えから。
ご自身の就職、住むところの手配や、ご家族がいれば学校や病院のこともケアしなくては。
ブログ筆者は最初は単身で移住しましたが、家族が増えてやるべきことが多くなりました。
ひとりのときにもっと準備しておけばよかった、と後になって思いましたね。
さきほど「一部の人はのぞき」、と書いたのには理由があります。
この記事を読んでいただいている方が何事もサクッとできてしまうタイプだったら良いのですが、
ほとんどの人はそうでないと思います。
とくに、ご自身のことを「比較的、慎重なタイプ」と分析する方は、
移住後の定着率を高めるため、
事前の準備はできるかぎりやっておいたほうがいいですよ。
ちょっと休憩経験談:ブログ筆者の場合
ブログ筆者は沖縄に移住して十数年になります。
移住は間違いなく大変、と断言できるのですが、
同じ移住者のなかにはけっこう何事にもうまく立ち回れちゃう、明るく前向きキャラの人が多いのも事実。
そうすると「沖縄移住カンタン!」っていう人と、「いやいや、移住無理!」っていう、
意見がマルとバツの両極端になりがち。
私はどちらかといえば内向的なタイプ。
移住した後に苦労したことがだいぶ多かったので、
同じ難しさを感じそうな、ちょっと控えめで沖縄のことが大好きな人に参考にしてほしくて、この記事を書いています。
沖縄移住を後悔しないためのポイント
- 事前の準備が超重要。
ほとんどの人に言えること。
当たり前かもですが、事前に準備はしておいたほうが良いです。
じつはここが、沖縄生活の定着率にも関わる大切なポイント。
少し厳しく分析すると、
いわゆる移住を失敗して沖縄を離れる人には原因があります。
(以前の私もそうでした。)
その原因のほとんどは、事前の準備不足によるもの。
必ず思い通りにいかないことは生じるものですが、
理想と現実とのギャップが埋めきれなければ心が折れます。
あてはまるからだめ、というわけでは決してないので、ゆっくり対策していきましょう。
沖縄移住を後悔しないための3つの対策
- 資格や専門知識をあらかじめ持っておく
- ギブ&ギブの精神で挑む
- 「逃げ道」を常につくっておく
沖縄移住を後悔しないためのポイントを解説します。
沖縄移住を後悔しないための対策①資格や専門知識をあらかじめ持っておく
沖縄に限らず、違う場所で生活を始めるには「収入の基盤」が必要。
十分な年金や不労所得がない限りは、
いかに生活を安定させるか、が非常に重要。
そこで、収入の基盤をしっかりさせるため、
自分の「強み」を持っておくと移住にプラスです。
とくに定住するためには、資格や専門知識があればより確実。
参考 看護師は沖縄移住しやすい職業のひとつ。理由を解説しています。
看護師「手取り350万」で沖縄移住できる?来沖10年超の移住者が解説(このサイト内の記事)
おすすめ もしいま何も資格がなければ、宅建の取得をおすすめします。
【宅建】「沖縄だけじゃない」地方都市でコスパ最強の資格、その理由は? (このサイト内の記事)
若ければなんとかなりますが、30代以降の移住には何らかの「裏付け」が必要。
経験や専門知識で地域に貢献する、くらいの
「知的な蓄え」があれば移住はよりスムーズです。
ちなみに、私オキイチは20代後半で勢いとともに移住しました!
沖縄移住を後悔しないための対策②ギブ&ギブの精神で接する
移住してきた最初のうちは、
「ギブ&ギブ」、見返りを求めないスタンスがいいと思います。
移住するということは、「土地に住まわせていただいている」ということ。
明るく楽しく、笑顔で過ごしていたら、必ずいいことありますよ。
参考 浮いている移住者にならないために。地元への尊敬がないとせっかくの移住がうまくいきません。
沖縄移住で「失敗する3つのパターン・成功する3つの対策」 (内部リンク)
沖縄移住を後悔しないための対策③逃げ道を常につくっておく
「逃げ道」というとイメージが悪いかもしれません。
「戻る場所、帰れる場所」と考えるといいでしょう。
自分でコントロールできないことはあります。
移住生活がつらくなったら、
「沖縄以外の避難場所」があると安心。
ふるさと、親類や友達のいる場所、またバーチャル空間など・・・。
時間と場所を隔てて、改めて沖縄が好きになることもあります。
「逃げ道」を残すことはネガティブばかりではありません。
沖縄移住は長期戦で挑みましょう。
データで確認「沖縄移住が最悪」な理由
- 移住後3年以内で半数以上は沖縄を離れる
- データからも継続して沖縄に住み続けるのは難しい
- 仕方ない理由で沖縄を離れるのは失敗?
沖縄移住は失敗する人が多い、といわれます。
ここで失敗とは、移住者が移住生活をあきらめて沖縄から離れることとしましょうね。
ためしに「沖縄移住」でネット検索すると、ネガティブな意見ばかりがヒット。
「沖縄移住が最悪」と言われる理由を整理してみます。
対策に戻りたい人はこちらへジャンプ!
沖縄移住の失敗例が多い
- 半数の移住者は3年で沖縄を離れる現実
ある住宅系民間会社による統計では、
移住者の半分以上は移住後3年以内で沖縄を離れるとのこと。
(官公庁職員異動などの数も含む)
ブログ筆者も、一度沖縄を離れたことがあります。
特に個人でお店や事業などをしていると、
継続して沖縄に住み続ける難しさを実感します。
いろいろと事情はありますが、
わけあって沖縄を離れる人は、
もしかしたら沖縄移住に身の丈を超えるものを求めてしまった、のかもしれません。
現実と理想のギャップといえばそう言えるかも。
ですが、人間は生きているあいだにいろいろステージが変わってくるもの。
それら身の回りに起こったことは、
人間的な成長といえなくもないです。
話を沖縄移住の難しさに戻しますが、
事前に想定できる課題がわかっていれば、対策がとりやすいはず。
まずは沖縄での定着率を高めるため、
先人の失敗例を参考に自分の強み・弱みを分析してみるのがポジティブな対策といえます。
誰もが一度は沖縄を離れることを考える沖縄移住の失敗ってなに?
- やむを得ない事情で沖縄を離れるのは「失敗」じゃない!
ふつう「沖縄移住を失敗した」といわれるのは、
住居を引き払って沖縄を離れたときをさすのではないかと思います。
その中には、家庭の事情や仕事の都合など、
やむにやまれぬ理由も多くあるもの。
ブログ筆者も一度沖縄を離れたことがあります。
ここで一度確認。
「自分でコントロールできない事情」による沖縄移住の見直しは、失敗ではありません。
むしろ失敗というべきは、
準備不足や情報不足によるミスマッチによる撤退ではないでしょうか。
このようにならないために、
事前に情報を集めて、移住後問題なく過ごせるよう準備することが一番大事です。
移住者誰もが感じている沖縄移住者の理想と現実のギャップ
移住経験者誰もが一度は思う、沖縄移住の課題についてまとめます。
誰もが沖縄でやりたいこと・実現したいことを抱えて移住するもの。
どんなに覚悟を決めていても、
様々な問題・課題が生じるにつれ、
「移住、つらいな・・・」と思う瞬間は必ずあります。
ここを乗り切れば、長く沖縄に住み続けられます!
移住者誰もが感じる課題理想と現実のギャップが大きい
いざ沖縄に移住してみると、
あらかじめ持っていたイメージ・理想と現実とのギャップが大きいと感じるもの。
沖縄移住者が感じやすい主な「ギャップ」3つについて解説します
移住者の理想とのギャップ
- 経済的なギャップ
- 人間関係のギャップ
- 生活面でのギャップ
ひとつづつ説明しますね。
沖縄移住の課題①経済的なギャップ
- 仕事がみつからない・就職しづらい
- 給与水準が低い
- 車など、削れない支出が多い
- 意外と物価が高い
沖縄は他の都市に比べ、収入が低く支出が多い傾向にあります。
特に感じるのが新しく職を得るのが非常に難しいこと。
また、沖縄は海に囲まれているのでヒト・モノの移動や輸送に余計なコストがかかります。
経済的なギャップでコケると立ち直るのに時間がかかるので、なるべく避けたいです。
参考 年収350万円を移住後もキープできれば、移住成功の可能性が高まります。
「年収350万」で沖縄移住できる?沖縄定住10年超の現役FPが解説 (内部リンク)
沖縄移住の課題②人間関係のギャップ
- 優しい人も多いが、そうでない人も多い(普通の都市並み)
- ごくたまに、内地出身で嫌な思いをすることがある
- 仕事面では有利・不利どちらにも働く
人間関係においては、観光者と移住者は立場が違います。
ぼんやりとイメージしていた「ゆいまーる」はほぼないと思っていいです。
仕事面でも内地の習慣をひきずると悪い方向に転ぶこともあります。
心優しい人が多いのは事実ですが、過度に期待するのはよくありません。
結果として「地元の方にお世話になったらラッキー」くらいに思ったほうが良いでしょう。
沖縄移住の課題③生活面のギャップ
- 生活にかかる費用や行動のコストが高くつく
- 「子育て」をシェアできないとつらい
- 通販・宅配など、内地で便利なサービスがほぼ使えない
近年物価も内地並みになり、生活にかかるコストは馬鹿にならないです。
そもそも自家用車がないと移動ができないので、すでにハードルが高い。
「那覇だと車がなくても大丈夫」、というのはウソ。特に子供がいると車なしでは何もできません。
また、子育ては移住夫婦だけだとつらい。ワンオペだともっとつらい。
県外から移住した「ないちゃー」にはけっこう難しい問題。
受け入れ施設や他県ではある便利な民間サービスなど、
沖縄はまだまだ県外に比べ子育てのインフラが整っていないと感じます。
子育てはできれば沖縄在住の親類などのヘルプがほしいところです。
また、Amazonや楽天・メルカリなど、
内地で便利な通販・宅配サービスは、余裕で7日以上時間がかかります。
信じられないかもしれませんが、ほとんどの荷物が「船便扱い」になるので、翌日配送なんてことはありえません!
以上から、
環境を整えること自体がけっこう難しく、
生活リズムが整うまで数年かかる場合があります。
移住を希望した本人以外の家族にかかる負担を抱え、沖縄から撤退する人も多いです。
心を軽くする考え方ずっと観光しているマインドなら楽しい
- 移住者は「いつまでたっても移住者」です。
移住を成功させるためのマインドで重要なことは、
「ずっと観光気分で生活する」ことも重要です。
どこの都市でも同じですが、
「沖縄に住まわせてもらっている」気持ちで、
沖縄にリスペクトを持ち続けることが意外と一番大切かもしれません。
興味や関心を失わず、周りの人を大切にして楽しく毎日を過ごせれば、移住生活は勝ったも同然。
ところが、これが意外と難しいです。
どこの都市でも移住に理想と現実のギャップはつきもの。
「沖縄が好き」という気持ちや、もともとの趣味嗜好と合致していると移住は続きやすいです。
まとめ:沖縄移住はカンタン、長期定着には準備が必須
- 失敗例を参考に「自分の強み・弱み」を分析してみよう
- 自分でコントロールできない事情で離れるのは仕方ない
- 移住後をイメージした事前準備が一番大事
移住2回目・定住歴10年超の経験をもとに、
沖縄移住で参考になる情報を提供してみました。
- 沖縄移住は長期戦で望むべき
- 何回チャレンジしてもOK!逃げ道も残しておこう
- 困難は多いけど楽しめる環境が作れたらそれだけで勝ち
「沖縄移住」でキーワード検索すると
上位の記事はほぼネガティブな意見ばかりかもしれません・・・。
沖縄移住が肌に合わない人が多いのは事実。
でもこれから沖縄への移住を考える人は、前向きな情報も参考にしたいですよね。
実際の話、
沖縄に移住して自分の人生に少しでもプラスだなと感じたら、それで勝ちです。
他人と比べることはありません。
ネットにネガティブ情報が多いのは、
移住するより観光で沖縄にリピート訪問する方が合っている人が多い、ということなのかもしれませんね。
とらえ方は人それぞれ。後悔しない移住計画を考えましょう。
ほとんどの人は沖縄移住にチャレンジすることも難しいです。
もしうまくいかなかったとしても大したことなし。
リカバリー、再チャレンジも十分可能ですよ。
いろいろ言いましたが、基本的に沖縄が好きだったら一度は沖縄での生活にチャレンジしてほしい。応援しています!
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このウェブサイトでは、移住歴10年以上の筆者が沖縄のいろいろを紹介してます。