ご自身や家族のためにも、落ち着いたら情報収集を始めてください!
記事の内容
- コロナ禍の影響で看護師の現場での負担が増えている
- 看護師自身がコロナに罹患しないよう、また家庭に持ち込まないよう、大きなプレッシャーがある
- コロナ禍で自身のキャリアを見つめ直す看護師が増加、人材の流動化が進行中
- 自身や家族のため、周囲の状況が落ち着いた段階で情報収集に取り組むべき
この記事を書いた人
某県で離島の公務員として2年間、医療従事者の採用を担当していました。
また、実際に看護師求人サイトを「雇用する側」の立場で利用していました。
プロフィールをまとめましたのでご覧ください。
目次
コロナ禍で人材の流動化が加速する現状
コロナ禍で、医療現場では大変な状況が続いています。本当に、医療従事者の方々の献身には感謝しきれません。
全国初のコロナ専門病院となった大阪市立十三市民病院(大阪市淀川区)では、10月までに医師4人、看護師14人を含む約25人が退職しました。
コロナ専門病院 退職者続出で悲鳴 「中等症病床拡充を」 (参照:産経新聞)
特にコロナ罹患者を実際に受け入れている病院・診療所では、看護師の業務量がとても増え、
一部の施設で離職が相次いでいる現状があります。
離職・転職する看護師が急増している理由
コロナ禍により一般の病院やクリニックでも看護師の離職・転職が相次いでいますが、やむを得ない事情がありそうです。
現場の看護師の業務量が増えている
医療現場では、看護師の通常業務以外の仕事が増えています。
いくつか記事をピックアップします。
コロナ対応限界、看護師退職止まらず…「命を危険にさらしてまでできない」 (参照:Yahooニュース、読売新聞 2020.12.9付)
うちは30人退職予定が47人になり既に20人退職しました。なのにコロナ病床数増やすそうです。もう無理です。😭
— ひろりん (@gerovati) December 2, 2020
「病院辞めたい」 不安で泣き出す人も・・・ 医療従事者は疲弊 (参照:沖縄タイムス)
どんな業務が増えている?
直接な看護の仕事以外の業務が増えている。
コロナ患者の病室に入った看護師ができる限り物に触れないよう、ドアの開け閉めやゴミの受け渡しなどの作業でもう1人看護師をドアの外に配置したり、といった
通常では必要とされない作業などで看護師の業務量全体が増えている現状がある
看護師自身が感染しないよう大きな重圧を感じている
一般業務とは違う、煩雑で細かく神経をすり減らす業務が増えています。心のケアも必要かもしれません。
過酷な状況の中で最も注意されているのが、自分自身がコロナウイルスに感染しないようにすることです。
どんなプレッシャーがある?
自分が感染することで業務に穴を開けてしまう恐怖心、
周囲に迷惑をかけられないというプレッシャーが看護師を疲弊させている
コロナウイルスを家庭に持ちこむ可能性が常にある
看護師として医療現場で疲弊する中で、日常生活にも支障をきたす場面が出てきています。
その中でも最も大きなリスクは、コロナウイルスを家庭に持ちこむ可能性が常にあることでしょう。
なぜ退職者が増えているの?
小さな子供や老齢の家族に感染のリスクを負わせる事は大きな負担であり、看護師の退職者を増加させる一因となっている
自身の健康だけでなく、小さなお子さんや感染リスクの高い高齢者と同居する看護師は、
離職を考えるケースが増えているようです。
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コロナ禍の中、看護師・医療従事者はどう対応すべきか
看護師を続けることはリスク?
コロナ禍において、看護師でいること自体がリスクとも思うかもしれませんが、そうは思いたくないですね。
みなさん苦学して取得した資格だし、職業への愛着もあると思います。
あくまで医療体制受け入れ態勢が整ってない現状がイレギュラーです。
看護師であること自体をあきらめる必要はないです。
もし今の現状が辛かったら、一時的に休職をしたり、新しい職場を選んだり、
時間的にも物理的にも距離を置くのもいいかもしれないですね。
ぜひそうしていただきたいです。
看護師の需要は高まる、より自分に合った職場を選ぶ時代に
適正な人材の確保、専門職の流動化は医療のみならず社会全体にも求められるシステムです。
コロナとの共存が前提となる新しい世の中では、今まで以上に医療に携わる専門家の需要は高まります。
その一方で、雇用される看護師側でも勤務する診療所・病院を選別する機運が出るだろうと思います。
就業する病院・クリニックを自分の意思で決めるべき
長い看護師人生で、すでに何度か勤務先を変えている看護師さんも多いと思います。
看護師は高い専門性を持っているので、就業する場所を自分の意思で決めることができますし、するべきです。
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まとめ:看護師の流動化が進む。自身・家族の心身を守るためにすべきこと
看護師の退職が増えることで、医療現場では労働力の確保が難しくなります。
おそらく、看護師・医療従事者の流動化が活発になるでしょう。
コロナ禍の波の中で自身の処遇について考えるのは難しいと思います。
少し感染のペースが落ち着いた時点で、
キャリアを見つめ直し、自分が行きたい、またはより必要とされる医療機関についての情報を収集するのがいいかもしれません。
自身・家族の心身を守るためにも、ぜひみなさんのタイミングで情報収集を始めてみてください!
あまり多くのことを背負い込まず、少しゆっくりするのもありですよ!
応援しています。
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(追記)コロナウイルスの影響で、沖縄県内の看護師不足が鮮明になっています。県看護協会ナースセンターにも問い合わせが多く寄せられているとのことです。
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