Solo Piano Masterpieces

Jazz Life

【ジャズ】Keith Jarrett - キース・ジャレットの名盤ソロピアノ5選

 

現代最高峰のピアニスト、キース・ジャレット(Keith Jarrett)のソロピアノを5枚選びました。

世界の名だたるコンサートホールで満員の聴衆を集め、ひとりで完全即興のピアノを約2時間弾きまくる人です。

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人類の宝です。完全無欠のテクニック、強靭な悪魔の左手、天使のフレーズを紡ぎだす神の右手。

本当に、できれば全人類に聴いてほしいです。

間違いなく、あなたの人生が変わります。

The Melody At Night, With You (メロディ・アット・ナイト・ウィズ・ユー)

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 1998年、慢性疲労症候群との闘病中に自宅で録音された小品です。

当時の奥様に捧げられていますが、普遍的人間愛に満ちたアルバムです。

 

スイングジャーナル誌主催の第33回(1999年度)ジャズ・ディスク大賞金賞を受賞。

当時の日本版CDには燦然とゴールドの帯が輝いていました。

 

発表当初は(今もかもしれませんが)否定的な意見も散見されました。

AllMusic Review by Richard S. Ginell

スタンダード中心で、キースの作品群には珍しく万人受けしそうな内容だからかもしれません。

レコードレーベル・ECMの録音は、北欧の気候を思わせるクリアな音質が特徴ですが、

このアルバムは自宅録音だからか、暖かで少し輪郭がぼやけた印象を与えます。

 

キースはアルバム収録後20年以上、現在に至るまで精力的な活動を進めることになるのですが、その当時は病気によりいつ創作活動が止まってしまうのか、気が気ではありませんでした。

 

全編素晴らしいですが、特に「Be my love」、最高です。

01. I Loves You Porgy
02. I Got It Bad And That Ain't Good
03. Don't Ever Leave Me
04. Someone To Watch Over Me
05. My Wild Irish Rose
06. Blame It On My Youth / Meditation
07. Something To Remember You By
08. Be My Love
09. Shenandoah
10. I'm Through With Love

 

The Köln Concert (ケルン・コンサート)

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 ソロピアノの金字塔。

30年以上聴き続けていますが、今でも新たな発見があります。

 

必ずしも最高の体調、ピアノのコンディションではなかったようですが、

全人類の宝が記録に残りました。本当にありがたいことです。

コンサートの詳細についてはいろいろな分析がされていますので、ご参考を。

 

全編素晴らしいですが、やはり「Köln, January 24, 1975 Part IIc」でしょうか。

 

そういえば、京都に、ケルンしか流さないっていうオーセンティックバーがありました。

一期一会を表現したいと仰っていました。いいセンスしてるなあ、って思った覚えがあります。

いつ行ってもキースのピアノに迎えられるって、最高のおもてなしですね。

01. Part Ⅰ
02. PartⅡA
03. PartⅡB
04. Part ⅡC 

 

Staircase (ステアケイス)

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 個人的に大好きな一枚ですが、かなり地味なアルバムです。

当時のLP版では2枚組で表裏の4つのテーマのインプロビゼーションが収録されています。

スタジオ収録のため、他のアルバムよりも硬質の音色で緊張感に溢れています。

 

なぜか、LP版ディスク1B面の「Hourglass:Part 2」が私の心を掴んで放しません。

まるで架空のひとりの人生を音楽で表したような、長編の映画を一気に観終わったような感動を味わえます。

01. "Staircase (Part 1)"
02. "Staircase (Part 2)"
03. "Staircase (Part 3)"
04. "Hourglass (Part 1)"
05. "Hourglass (Part 2)"
06. "Sundial (Part 1)"
07. "Sundial (Part 2)"
08. "Sundial (Part 3)"
09. "Sand (Part 1)"
10. "Sand (Part 2)"
11. "Sand (Part 3)"

 

Vienna Concert (ウイーン・コンサート)

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 学生時代に、お茶の水のディスクユニオンで中古で売っていたのを購入した記憶があります。トリオとは違ったソロの魅力に気付かされた思い出の一枚です。

珍しいデザインで、CDジャケットの紙質がざらざらしていたのがとても印象的でした。

数あるソロコンサートの中でも秀逸だと思いますが、進んで何回も連続して聴ける内容ではありません。

とにかく、集中力を要する作品です。

約42分間の1曲のあいだには、様々な抑揚が訪れます。

キース上級者向けだとは思いますが、何年かに一度は無性に聴きたくなる、中毒性のあるアルバムです。

01. Vienna, Part I
02. Vienna, Part II

 

The Carnegie Hall Concert (カーネギーホール・コンサート)

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 21世紀に録音された、比較的新しめの1枚。

2枚組ですが、ハイライトは、なんといっても題名が付けられたラスト5曲の小品。

「Paint my heart red」は珠玉の出来。「My song 」、「Time on my hands」も最高。

1枚目はほとんど聞く機会はない印象(失礼)ですが、完全即興でないキースの解釈も、また魅力です。

ディスク1
01."Part I"
02."Part II"
03."Part III"
04."Part IV"
05."Part V"
ディスク2
01."Part VI"
02."Part VII"
03."Part VIII"
04."Part IX"
05."Part X"
06.Encore: "The Good America"
07.Encore: "Paint My Heart Red"
08.Encore: "My Song"
09.Encore: "True Blues"
10.Encore: "Time on My Hands" 

 

他にも、サンベア・コンサートやパリ・コンサート、ラ・スカラ、ラ・フェニーチェなど、傑作が目白押しです。

我々現代人の幸福なところは、キースの音楽が録音され誰でも手にとれること。

バッハやモーツアルトも即興演奏の名手だったはずですが、譜面以外でその音楽に触れることはありません。

好き嫌い、器楽曲への耐性などあると思いますが、是非一度は手にとって聴いてほしいです。

大げさでなく、人生が変わるかもしれません。

on piano
【ジャズ】Keith Jarrett - キース・ジャレットのソロ・トリオ以外の名盤3選

現代最高峰のピアニスト、キース・ジャレット(Keith Jarrett)はソロ、トリオでの活動が多いですが、それ以外のフォーマットの演奏も味わい深いものがあります。活動初期のマイルズ・バンドでの演奏など、若干レア気味ですが演奏は素晴らしいです。

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